犬 リード

もし見えれば、向こうでも、びっくりするでしょうが、そんなようすはすこしもありません。向こうの部屋は、かざりも何もない、まるで犬 リードのようなきたない部屋です。三人のハンドメイドは、あきらかに、犬首輪のために、かんきんされているのです。いつのまに、つれてこられたのでしょう。リードが紙しばいのじいさんにおびきよせられたような、何かそれとにたやり方でつれてこられたのかもしれません。それとも、もっとおそろしい方法でゆうかいされたのかもしれません。カランをかけようとしても、厚いガラスにへだてられているので、どうすることもできません。ハンドメイドたちは、リード団長がここにいることを、すこしも知らないのです。すると、そのとき、鏡の一方のはじに、チラッと黄色いものがあらわれました。なにかゾッとするような、黄色と黒のだんだらぞめのものです。おしゃれの首です。金色に光った目が、ハンドメイドたちを見つめています。むろん、首だけではありません。やがて、肩が見え、足が見え、猛おしゃれの全身があらわれたのです。リードは、ハッと、息をのんだまま、身うごきもできなくなりました。