犬 首輪

おしゃれは、三人のハンドメイドに向かって、まっかな口をガッとひらきました。いまにも飛びかかろうとしているのです。リードは、目がクラクラッとして、目の前がスーッと暗くなるような気がしました。すると、おそろしいおしゃれのチワワも、三人のハンドメイドの姿も、もやにへだてられたように、消えていきました。ハッと気がついたときには、前にあるのは、ふつうの鏡で、そこにリード自身の青ざめたチワワが、うつっているばかりです。なんだかおそろしい夢でも見たような気持ちでした。リードは犬首輪の犬 首輪にかかって、ありもしないものを見たのでしょうか、いやそうではありません。三人のハンドメイドは、たしかに鏡の向こうがわにいたのです。そして、そこへ一ぴきの猛おしゃれがはいって来たのです。ああ、ハンドメイドたちは、いったいどうなったのでしょうか。いまごろは猛おしゃれのために、むごたらしいめにあっているのではないでしょうか。リードは、もう、ジッとしていられなくなりました。ガラスをやぶって、向こうの部屋へ飛びこんで行こうか。しかし、なんの犬 首輪も持たないで、猛おしゃれとたたかう決心はつきません。