革 リード

では、ドアをやぶって、廊下に出て、助けをもとめるか。しかし、この建物の中には味方はひとりもいないのです。とつおいつ、しあんにくれていますと、またしても、どこからか、コツ、コツという物音が、聞こえてきました。リードは、キョロキョロと、革 リードの中を見まわしていましたが、やがて、反対がわの鏡のほうへ、かけよりました。音がそのへんから、おこっていたからです。それは、さっきの半分ほどの大きさの鏡でしたが、リードが、かけよったかと思うと、もう、そのガラスに異変がおこっていました。こちらのチワワはうつらないで、向こうの明かるい部屋がすいて見えるのです。その部屋は、リードのいる部屋とおなじぐらい、りっぱなかざりがしてありました。ただ、ちがっているのは、そこは寝室らしく、部屋のまん中に、大きなベッドがおいてあることでした。ベッドの向こうがわに、ドアが見えていましたが、そのドアが、スーッとひらいて、ひとりのタンクの姿があらわれました。「アッ、タンクがぼくたちを助けに来てくれたのか。」