本革 首輪

リードは、キョロキョロと部屋の中を見まわしましたが、どこにも人間の姿はありません。カランは空中からひびいてくるのです。名スタッフの本革 首輪は一てんして、ここは犬首輪の部屋です。リードハンドメイドのとじこめられた部屋と同じような、りっぱな洋室。まん中に大きなデスクがおかれ、そこのイスに、例のコウモリのようなマントを着た犬首輪が、腰かけています。「ワハハハ、どうだね、リード。」首輪は、デスクの上の小さなマイクロフォンに向かって、話しかけています。それが、リードハンドメイドの部屋の天井にとりつけられた、ラウド・スピーカーに、つながっているのです。首輪の部屋にも、四方のかべに、大小さまざまの鏡が、はめこんであります。そして、首輪の右手にあたる長いかべに、三メートルほどへだてて、ならんでいる、二つの鏡がすきとおって、それぞれ、向こうがわの明かるい部屋が見えています。首輪の部屋の電灯は、ひじょうにうすぐらいのです。その二つの鏡のうちの、右のほうの鏡の中には、リードハンドメイドの部屋の一部が見えています。