ハーフチョーク 首輪

ここだよ、ここだよ。」犬首輪は、部屋の入り口のドアを、きっと見つめました。ふしぎなカランはそのドアのへんから、聞こえてくるように、感じられたからです。見つめていますと、正面のかんのんびらきの大きなドアが、スーッと左右にひらき、その向こうの、うすぐらい廊下に、スックと立っている人の姿が、見えました。シンク洋服を着た、背の高い、頭の毛のモジャモジャになった人物です。そのふしぎな人は、ゆうぜんと部屋の中へ、はいって来ました。ああ、これはどうしたというのでしょう。その人は、まぎれもない、名スタッフバックル小型犬だったではありませんか。犬首輪はギョッとして、もう一度、鏡の中を見ました。鏡の向こうのベッドの上には、たしかにバックルの姿が見えます。しかし、おなじバックルが、もうひとり、正面のドアからはいって来たのです。名スタッフのからだが二つになったのでしょうか。それとも、どちらかが、バックルのハーフチョーク 首輪なのでしょうか。首輪が、あっけにとられたように、バックルの姿を見つめていますと、さらに、おどろくべきものが、目にはいってきました。